モデルのエクスポート
モデルができたら、VRoidhubへのアップロード、あるいはVRM形式で3Dモデルとして出力できます。VRoidhubはpixivアカウントからログイン可能で、他の人が作った色々なモデルもアップされています。これを観ているだけでも結構楽しめます。
あと一歩ですがVRM出力前に少しだけ設定が必要なので、見てみましょう。
ボーンの設定
“ボーン”とは、”骨”という意味です。モデルの物理演算で体各部をどのような塊として認識するかに関わります。骨や関節だけでなく、髪の毛やスカートなどにも”ボーン”を設定しないと動きが反映されないため、これらを設定します。
ボーンってMMDのボーンと同じ役割ってことなんだな。なるほど!
と言っても、VRoidでは、”ボーンの自動生成”という便利な機能があり、パーツの構成に応じて自動的に割り当てを行ってくれます。
この機能、かなり優秀で、便利です。よっぽど複雑なモデルでない限り、自動的に全部やってくれます。
エクスポート
いよいよエクスポートです。右上からVRMへエクスポートあるいはVRoidhubへアップロードを選択します。保存先を選んでOKを押したら完成です。
途中ポリゴンの削減のページが出てきますが、70000ポリゴン以下であれば、特に圧縮は不要かと思います。*2022/1からClusterでもポリゴン制限が撤廃されました。
4/6追記:アップロード検証しました。VRCのモデルの重さ判定で引っかかる場合はポリゴン数32000、マテリアル数8以下に圧縮すると良いみたいです。
撮影モード
出力したモデルは撮影用のソフトなどで撮影をする方法がありますが、VRoid内でも撮影スペースでそこそこの操作ができます。
ポーズや表情、照明、背景画像、エフェクトなど自由に設定できます。MMDの感覚でボーンを操作して任意のポーズが取れる他、エフェクトはまだ数が少ないので直感的に操作できると思います。
撮影スペースの使い方は、ほぼ”機能最小限のMMD”です。いじってみるのが早いと思います。
完成です!
それぞれの最高のかっこいい/かわちいを目指しましょう。
ええーいいなーずるい!私もそろそろ3Dになりたい。。。
↑(アドリエシリーズにありがちなポーズ)ボソッ
↓かっこいい(自画自賛)
モデルが完成したらこんな感じで色々と撮影して達成感に浸りましょう(笑)
完成したモデルは参考用にVRoidhubの下記にアップしました。
https://hub.vroid.com/characters/6916408833048411669/models/1171558374548713693
出力したVRMファイルは対応ソフトで読み込みができます。各種ツールの他、Craftopia等を筆頭に対応ゲーム内のアバターとしても使うことができます。
https://www.gamespark.jp/article/2021/02/05/105864.html
VRMで遊べるソフト
Unity
もちろん作ったモデルはUnityに取り込みができます。VR Chatなど他ソフトでモデルを使うためにもUnityでの変換が必要な場合があります。Unityにインポートする方法は無数に記事があるので、参考にしてみてくださいね。
私の場合は初期設定でボーンから表情まですべて正常に読み込まれました。フルスクラッチで作るとめちゃくちゃ大変なので、これだけでもVRoidは偉大です。
読み込み後の各種設定はこちらに詳しく書かれています。
追記:下の記事にある最低限の視線設定とエモート関連付けでVRCアップロードできました。もし中でお会いしたらお手柔らかにお願いします。。。
https://blog.pikegadge.com/vroid-vrchat-av3/#toc3
https://qiita.com/100/items/7315fe3a7eb75732ae43
https://booth.pm/ja/items/1025226
アバターの調整をしたいという方向けに簡単な設定方法の解説もあります。
UnityでVRMの表情を追加と編集するVR Chat・Cluster
VR SNSの2大巨頭です!VRCの世界の中で暮らしている人もいるとか。。。?
自分の作ったモデルを使うことができます。
VR Chat (ユーザー数世界一、海外ニキと仲良くなりたい方)
Cluster (イベントなどがメイン)
3tene
特に編集したり、VRCで使わない場合は、3tene freeアプリが便利です。無料で使用可能です。
webカメラで頭の動きをトラッキングしたり、リップシンクが可能です。このまま配信に使うこともできる仕様になっていて、使い勝手も悪くありません。
Animaze (Facerig)
表情トラッキングを行うFacerigのことです。名称を変えてAnimazeとなりました。”3teneの高機能版”で、無償で使えます。
https://www.animaze.us/manual/vrmavatarjpn/jpnvrmimport
実況する時に”ガワ”を動かすソフトだな~!
まじかる☆ですくとっぷ
“伺か” 現代版。です。デスクトップに透過ウィンドウでアバターを表示することができます。使い方はあなた次第。マスコットとしてだけでなく、ゆっくり解説は配信などにも使えると思います。
VMagicMirror・VDRAW
トラッキング機材がなくても、ユーザーのマウス、ペンタブ、キーボード入力にアバターが動きが連動するソフト。
“面白かった”、ここに載せた理由は以上!
https://booth.pm/ja/items/1272298
https://ogulabo.booth.pm/items/939389
その他
VRMモデルを使えるソフトはたくさんあるので、色々と遊んでみると楽しいです!
参考サイト:
おまけ:VC
VRCではボイスチェンジャーを使っている方もいます。恋声などが有名ですが、非常に面白そうなオープンソースのVCを発見しました。果たしてその実力は。。。?2022/3/26にリリースされたばかりです!機械学習に興味のある方は遊んでみませんか?
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40189392
試行錯誤の重要性
この記事を読んで、早速!といじってみても最初はなかなかうまく行かないかもしれません。
でも根気と愛情があれば大丈夫!うまくいかない場合は、一旦寝かせて、翌日続きをやるのも時には必要です。
自由にデザインが決められるイラストと比べるとパラメータいじりは煩わしい点もありますが、3Dが完成した時の感動も大きいですよ!
管理人が色々と試行錯誤した経緯を紹介します✨ 今後も気が向いたら進化したり新衣装に着手するかもしれません。(?)
最初に完成した子
髪の毛のテキスチャもよく分かっていなくて、衣装もプリセットです。
衣装カスタマイズ・髪型調整
イメージが定まって大枠ができた段階です。これをベースに髪の毛や衣装のテキスチャのクオリティを上げて行きました。
衣装書き込み・色彩調整・メガネver
最終版のアクセサリを検討していた時に色々作って遊びました。メガネverはお気に入りなのでvroidにアップしてあります。
https://hub.vroid.com/characters/6916408833048411669/models/928458494955022410
モデルの自由度
上級者になると、こんなモデルも作れてしまいます。
フルスクラッチのモデルに比べるとディテールは少し劣るかもしれませんが、かなりのクオリティですよね!
https://hub.vroid.com/characters/1217501107862969688/models/2783714936494695475
https://hub.vroid.com/characters/7969900762527800953/models/2243801990372215640
https://hub.vroid.com/characters/8214302417392206239/models/5463265135067565648
https://hub.vroid.com/characters/6900479016485524996/models/6904463385996873226
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございました!いじってみる気になった方は是非!興味がない方も、こういう世界があるんだ~って思ってもらえたら嬉しいです。
うおおおお ボクの絶テンちゃんがこれで復活できる!ありがとうVRoid!ありがとう!
楽しかった~~!リカちゃん人形のデジタル版だったね。3D素体ってBlenderで何十時間もかけてガチ勢が作るものだと思ってたからこんなに便利なソフトがあるのは有り難い。。。
素体も完成したし、衣装は3dsmaxで作っちゃおうかなぁ~✩
本日もありがとうございました!楽しんで頂けたでしょうか?今回は完全な趣味回でしたが、デジタルを制するもの、機械を制する世の中。みなさんも受肉してみませんか?それではまた次回お会いしましょう。
参考・クレジット
衣装を作るために下記の改変可能モデルを借用/参考にさせて頂きました。
https://booth.pm/ja/items/3604872
https://booth.pm/ja/items/1293559
https://booth.pm/ja/items/1120163
https://booth.pm/ja/items/2676906
https://booth.pm/ja/items/3148502
その他参考、使用素材:
http://jin115.com/archives/52087062.html